今ではあまり聞かれなくなりましたが、
「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの飛んでけー」
という、おまじないがあります。
「ちちんぷいぷい」の部分は関西のMBSテレビの番組名で
知っている人も多いでしょう。
もともとは子どもが転んだりしてどこかを痛めた時などに、
親が子どもが痛めた場所をさすりながら使われていた言葉です。
医療機器のニプロがCM「世界のおまじない篇」で
日本以外での同様なおまじないを紹介していますが、
それぞれどんな意味なのか気になった方もいることでしょう。
本記事ではニプロのCMに出てきたもの+αで、
外国の痛みを取るおまじないを紹介します。
ニプロのCM内で出てきたおまじない
最初にニプロのCMで紹介されていたおまじないを紹介します。
アルゼンチン(スペイン語)
「Sana, sana colita de rana, sino sana hoy, sanará mañana.」
サナ サナ コリタ ド ラナ
シノ サナ オイ サナラ マニャナ
“治れ治れカエルのおしり。もし今日治らないなら明日治れ”
なんでカエルで、なんでお尻なのかは不明でしたが、
もし治らなくても明日治れというところに
陽気なお国柄が表れている感じです。
フィリピン(タガログ語)
「Aray aray umalis ka.」
アライ アライ ウマリス カ
“痛いの痛いのどこかいけ”
ということで、日本と同じですね。
ちなみにGoogle翻訳にかけると意外な回答が返ってきます。

ちなみにタガログ語の“おはようございます”は
Magandang umaga.(マガンダンウマガ) だそうです。
アメリカ(英語)
「Pain, pain go away, come again another day.」
ペイン ペイン ゴーアウェイ
カム アゲイン アナザーデイ
“痛いの痛いのどこかいけ。別の日に戻ってこい”
前半部分だけを使うことが多いようです。
別の日に帰ってこなくてもいいのですが…
ちなみに『Rain, Rain, Go Away』という歌が由来だとか。
他にも
Kiss it better!
→(痛いところに)キスすると良くなるよ!
There, there
→子どもにハグしながらやさしく言う表現
などのような言い方もあります。
その他のおまじない
お母さんの手はお薬だ
韓国語では母親がお腹などを痛がる子どもを優しくさすりながら
オンマソヌン ヤクソニダ(엄마 손은 약손이다)というそうです。
これが直訳すると、「お母さんの手はお薬だ」となります。
魔法のキス!
フランスでは英語の「Kiss it better!」と同じように
痛いところを優しくなでてから軽くキスをする習慣があるそうです。
Bisou magique !(ビズ マジック!)
魔法のキスという意味です。
アブラカタブラ
手品などのショーで用いられることで有名ですが、
歴史的には治癒のお守りに込める呪文というのが
有力な説となっています。
A B R A C A D A B R A A B R A C A D A B R A B R A C A D A B A B R A C A D A A B R A C A D A B R A C A A B R A C A B R A A B R A B A
このように三角形に書かれた呪文を身につけることで
その効果を発揮すると信じられていました。
まとめ
各国の痛みを和らげるおまじないを紹介しました。
こうしたおまじないは、痛みがある場所に直接触れることとセットで
医学的にも効果があることが認められている行為なのだとか。
他にもこんなおまじないがあるよ、っというものがあれば
お聞かせいただけると嬉しいです。