・キーワードは【名も無き家事】
・ギャップの中身を知り、少しでも円滑なコミュニケーションにつなげよう!

毎日ゴミ出しとか頑張ってるよ!

…なんでなんだろう?)
昔とは違い、共働きの夫婦が当たり前になった昨今。
家事能力の高い男性も増えてきて、家事や育児はお互いが分担して行うもの、という意識が高くなっています。
しかし、悲しいことに家庭において夫が行う家事について、満足している妻は半数以下であるという調査結果が出ていました。
つまり、夫が頑張って家事・育児に取り組んでも、妻からの評価にはつながっていないという事です。
男性としてはショックですよね…
ではどうして、夫婦間の意識にギャップが生じてしまうのか。
そのカギは「名も無き家事」にありました。
以下で解説していきます。
夫の家事に対する妻の評価
妻の半数以上が夫の家事・育児に不満

- 家事・育児を十分に行っていて満足 19.3%
- 家事・育児を少しはに行っていて不満はない 28.3%
- 家事・育児は少しは行っていたが不満 38.5%
- 家事・育児を全く行っておらず不満 14.0%
株式会社ビースタイルが2020年1月6日に発表した調査によると、
「2019年を振り返って、夫が家事・育児に十分に取り組んでいたと思いますか?」
というアンケートに対して回答した妻の52.5%、半数以上が夫の家事・育児に不満があると回答しています。
積極的に取り組んでいたが不満、など選択肢が若干足りない気はしますが、それはとりあえず置いておいて、
これを見てあなたはどう感じましたか?
「自分はできているから大丈夫」
「たぶん自分も不満に思われている」
色々な感想があることとは思いますが、せっかく取り組んでいるならやっぱり少しでも満足していもらいたいと思いますよね。
では、妻が不満に思う理由はどこにあるのでしょうか。
夫が取り組んだ家事、妻がやって欲しいと思った家事を見比べて、その原因を探ってみましょう。
夫が取り組んでいる家事・育児

妻から見て、夫が頑張っていたと思う家事は
- ゴミ出し
- 買い物
- 掃除や片づけ
- 料理
- 洗濯
が上位に来ています。
逆に下位に来ているのは、子供に関連する項目。
夫の仕事の収入が家計の柱となっている家庭が多いですから、なかなか注力するのが難しい、ということがうかがえます。
妻がやって欲しい家事・育児

夫が積極的に取り組んだことに対して、もっと頑張ってほしかったことは
- 掃除や片づけ
- 名も無き家事全般
- 料理
- ゴミ出し
- 子供の学校行事
「夫が頑張っていたこと」で上位に来ていた項目が、こちらでもランクインしています。
ここから読み取れるのは
妻は夫の家事について“頑張って取り組んでいたと思うけど、内容には満足していない”
ということです。
そこでカギになるのが、冒頭でも触れた【名も無き家事】。
妻が、「もっと積極的に取り組んでほしいと思うこと」として2番目に多い項目です。
【名も無き家事】とは何なのか
【名も無き家事】の一例
では【名も無き家事】とは、いったいどんなものでしょうか。
- 無くなったトイレットペーパーの芯を捨てて、新しいものと取り換える。
- 洗って乾いたあとの食器を決められた場所に戻す。
- ゴミ捨ての前に各部屋のゴミを回収してひとつにまとめる。
- 洗濯ものを取り込んで、衣装ケースなどにしまう。
- お風呂や洗面台の排水溝の髪の毛を取り除く。
というような、「特別な名前のついていないけど、やらなくてはいけない家事」のことです。
子供の世話にも【名も無き家事】が多数ある
- 寝ている子供を起こす
- 歯磨きをさせる
- 着替えさせる
- 朝食を食べさせる
- 保育所(幼稚園)にもっていくものの用意をする
- (年齢によっては)連絡帳を書く、検温する
朝仕事に行く前の時間、眠いからとぎりぎりまで寝て、こういった作業をすべて妻がやっていませんか?
しかもこれらは、やれば簡単に終わるものもありますが、子供がごねたりして思うように進まないこともあります。
家庭内には、夫が家事として認識していなくても、妻にとっては家事という認識である項目が絶えず発生しているのです。
家事を行うタイミングも重要
家事は自分のタイミングでできるものもありますが、そうでないものもあります。
- 子供が食べこぼしたお菓子のカスを掃除する
- 雨が降ってきたら洗濯物を取り込む
といった作業だけでは代表的な例かと思います。
また、
- 妻が授乳中しているタイミングで回り終わった洗濯機の中身を干す
- 妻が掃除機をかけようとしているタイミングで子供を移動させる
といった「察して行動して欲しい」という気持ちもあることを忘れてはいけません。
名も無き家事の取りこぼしが妻の評価を下げる
本当に家事が得意な男性であれば、これらの【名も無き家事】は無意識のうちに行っている作業ですが、そうでない人にとっては意外と取りこぼしているものです。
また、行うタイミングを外していたり、中途半端だったりすることも、同じく評価を下げる原因になります。
最終的にはこれらを全部妻がフォローしていたりするので、ストレスになったり「もっと積極的に取り組んで欲しい」という評価につながったりしてしまうのです。
参考:妻たちのホンネ
私が参加している育児系のFacebookグループにて、
夫の家事について意見を募った際に集まったコメントを紹介します。
あなたのパートナーにこんな風に思われていないか、参考にしてみてください。
Aさん コンサル業
家中のゴミをまとめるのはママで、ママがそれを玄関においておくと、
夫がそのまとめたゴミ袋を持って、集積場へ出す、というのが大半な気がする。
それって、確かにゴミ出しですが、二階の書斎、寝室、それぞれの子供部屋、
トイレ、一階のリビング、キッチン、流しの三角コーナー、一階のトイレ、
お風呂の排水口のゴミ、これらをすべて夫が集めてくれているのなら、
ホントのゴミ出しをしてくれてありがたいと思います。
Bさん サロン経営
女性は”気がついて”やってほしい願望がどうしてもありまして…
指示するのが苦手だったり、遠慮してしまったり、角が立ってしまったり、
お願いするタイミングを逃したりしているうちに、フツフツと湧いてくる思いが
あるものです。
家事は全部繋がっているから、順番や時間帯、タイミング考えないといけないので、結構指示出しは難しいです。
休みの日に、
洗濯機回している間に
乾いた洗濯物たたんで
トイレ掃除して
玄関ピカピカにして
洗濯物干すところまでやってくれると
だいぶ嬉しいかもしれません
Cさん
洗い物が溜まってるのを見たら、「やらなきゃ!」と気づいてほしい。床がジャリっとしたら、サッと掃除機かけてほしい。(笑)
言わないでも分かるよね?!って思ってしまいます…
指示出しして、やってくれるのを待つくらいなら、結局自分でやったほうが早いことが多々あります
家事育児の指示待ち人間卒業してほしいです
まとめ
時には妻の「察して!」に対応する必要もでてくる。
名も無き家事は非常に細かく、やるのがおっくうな項目も多いです。
しかし、そういうものがあると頭に入れておくことで行動を変えることはできます。
また、「察して」については夫のよほどの家事能力がないと感じ取れない可能性が高いです。
そういう場合は、メモやリストを作って対応してみるといいかもしれません。
面倒くさがらずに、一度コミュニケーションを取って、お互いのストレスを軽減していけたらいいですね。
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