断乳は無理にしない方がいい【卒乳という考え方】

タイトル「断乳は無理にしない方がいい」

かつては母子健康手帳に、

母乳を与えることをやめる「断乳」について、

その時期などを示す記載がありました。

現在は記載が消えていますが、

現在でも様々な理由で断乳を試み、

時には失敗した、というような話も聞きます。

そして変わるように現れたのが「卒乳」という言葉。

断乳のように大人主導で病めるのではなく、

子どもの方から自然と必要としなくなることを指して

「卒乳」と読んでいます。

こうした考え方が出てきたのは、

断乳をすることにリスクがあると考えられているためです。

というわけで今回は断乳を無理に行うリスクをテーマに

書いていきます。

※最近では断乳も卒乳も同じ意味で使うことが増えているようですが、

説明の都合で、分けて扱います。

母乳を与える時期の目安

世界保健機関(WHO)が定める授乳の期間は、

適切な食事と併せて2歳ごろまでが推奨とされています。

実際はそこまで行く前に自然と、

子どもは母乳を欲しがらなくなることが多いようですが、

なかには3歳ごろまで飲みたがる子もいるようです。

断乳はなぜ必要だったか

2002年4月に母子手帳から「断乳」の文字が消えるまでは、

1歳健診や1歳半の健診で、断乳をしたかの確認が行われていたそうです。

ではどうして断乳はすべきものと考えられていたのでしょうか。

それには以下のような理由があります。

  • 母乳が出なくなった
  • 授乳による身体的負担を軽くするため
  • 仕事復帰のために昼間の授乳ができないから
  • 虫歯リスクの増加(後述します)
  • 第2子、第3子の妊娠をしたため

このほかにも母親の病気・けがなども含まれます。

また、かつてはいつまでも母乳を与えていると

自立心に無い子どもになる、というようなことも

信じられていたようです。

◎断乳を行うデメリット

しかし、断乳を行うことにはデメリットが存在します。

例えば

  • 子どもが余計に母乳に執着してしまった
  • 母乳以外で水分を取ることを拒否するようになった

というような、無理やり止めてしまうことに対する反動です。

さらには、まだ母乳が出るのに断乳を行い、

その後の乳房のケアが不十分であったために、

乳腺炎などになってしまうケースもあります。

子どもの反応を見ながら、そしてしっかりとしたケアを行いながら

適切に進める必要があるのです。

卒乳という考え方

そこで出てきたが、卒乳という考え方です。

冒頭でも触れましたが、卒乳は子どもが欲しがる限りは母乳を与え

自然と欲しがらなくなる時期を待つ方法です。

だいたい生後6カ月くらいから離乳食が少しずつ始まっていきますが、

だんだんと食べる量が多くなっていきます。

そうすると食事だけで満腹感がでて、かつ栄養を確保できるため、

母乳を欲しなくなっていくのです。

断乳が持つデメリットも回避できるため、近年は「卒乳」によって

母乳をやめるのが主流となっています。

◎卒乳の注意点

ただし卒乳にも一部注意点があります。

それが、虫歯リスクと、母親の身体的負担です。

・離乳食の食べかす+母乳=虫歯リスク

まだ歯が生えていないときは

あまり口の中のケアはしないと思いますが、

生えてきてからは虫歯に対する注意が必要です。

口の中に残る離乳食の食べかすと、母乳が合わさることで、

虫歯の原因となるのです。

卒乳の時期が遅くなればなるほど、

菓子や果汁飲料など砂糖を含んだ食事が増えてきます。

また母乳を夜間に飲ませることも多いため、

よりフッ化物による処理や歯磨きなどのケアが重要になってきます。

≪参考≫厚生労働省 e-ヘルスネット 卒乳時期とむし歯の関係

・授乳の回数が多くなる負担

当たり前ですが、授乳中は身動きができません。

また、夜泣きのたびに起きては授乳するということが

卒乳するまで続きます。

そういった面で母親の身体的な負担も続くことになるため、

つらいと感じるようであれば、徐々に授乳を減らす形で

長期的なスパンでの断乳を検討した方が良いでしょう。

まとめ

今回は断乳と卒乳をテーマにお送りしました。

まとめると

  • 断乳は大人の都合で授乳をやめること
  • 卒乳は子どもから欲しなくなるまでは授乳すること

そして

  • 断乳は子どもに負担を強いたり、母親が乳腺炎になるなどのリスクがある。
  • 卒乳は、虫歯リスクと母親の身体的負担に気を付ける

という内容でした。

子どもによって、乳離れのタイミングはさまざまです。

それでも、大人の事情で授乳をやめなくてはいけないこともあります。

ある程度先を見据えて、計画的に断乳・卒乳を進めていきましょう。

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