保育士不足解決のため、親の立場でできること

待機児童の問題、なかなか無くなりませんね。

施設を増やしても保育士がいないのが、原因のひとつです。

保育の環境において保育士不足が叫ばれて久しいですが、

そもそもなぜ保育士が不足しているか、

考えたことはありますか?

「保育士の待遇が改善されないから」

というのはよく耳にするかと思います。

保育士の給料はその多くを自治体からの補助金でまかなっています。

つまり元をたどれば税金です。

そういったこともあり、

なかなかポンと給与アップと行かないのが現実。

では、この保育士不足について子を持つ親は、

行政の対応を待つことしかできないのでしょうか。

正直な話、これからなろうとする人を増やす

即効性のあることはできません。

ですが、今保育士である人たちに長く続けてもらうための

手助けになりそうなことくらいはできます。

その、保育士不足に対して親世代ができること。

こちらを紹介していきます。

保育所だけ作っても意味がない

「待機児童の問題を解決するなら、保育所をたくさん作ればいいじゃない」

こういう考えの人もいるかもしれませんが、

必要なのは保育士の確保です。

その大きな理由に、子どもの人数に対する

保育士の配置基準があることが挙げられます。

  • 0歳児3人に対して保育士1人
  • 1~2歳児6人に対して保育士1人
  • 3歳児20人に対して保育士一人
  • 4歳児以上は30人に保育士一人

このような守らなくてはいけない配置基準があるため、

施設だけバンバン作っても意味がないのです。

保育士はなぜ不足するか

ではなぜ保育士が不足するのか。

実は保育士資格を持っている人はたくさんいますが、

その約半数が保育士としての就職を希望していない、

というデータがあります。

「保育人材確保のための『魅力ある職場づくり』に向けて」(平成26年厚生労働省) より

厚生労働省が2014年に発表した資料によると、保育士資格保有者の約半数が

保育士になりたくないと考えています。

また、その中でも保育士として働いたことのある人の経験年数は

5年未満が半数以上になっていて、早くにやめてしまう人が多い状況です。

保育士資格を持ちながら保育士にならない人

なぜ資格を保有しながら保育士にならないのか、

その理由はいくつかありますが、

  • 就業を続けることに対する不安
  • 再就職することへの不安
  • 職場環境に対する不満・不安

などの理由が多い傾向にあります。

「保育人材確保のための『魅力ある職場づくり』に向けて」(平成26年厚生労働省) より
「保育人材確保のための『魅力ある職場づくり』に向けて」(平成26年厚生労働省) より

行政の取り組み

こういった、保育士を取り巻く環境に対して、行政は「保育士確保プラン」を立ち上げました。

しかし

  • 保育士試験の回数を増やす 年1回→年2回
  • 給与のベースアップ
  • 学生の就職促進を支援
  • 保育士資格試験の学習費用の支援

などなど、多くの施策を行ってきたものの、目標の人数には達していません。

そのため、さらなる給与のベースアップや、

デジタル端末などを利用者業務の効率化支援など

さらなる施策を発表しています。

厚生労働省ウェブページより

保育士不足の原因の一端は親世代にもある

保育士不足の原因とそれに対する行政の取り組みについてみてきました.

しかし、保育士になりたくない理由に、

行政にはどうしようもない理由があったことに気づきましたでしょうか。

そう、

「保護者との関係が難しい」

です。

複数回答のアンケートで約20%というと

多くないように感じるかもしれませんが、

保育士さんがこの部分に不安を感じたり、

ストレスをためたりしていることは事実です。

モンスターペアレントの存在

保護者との関係を難しくしてしまう原因の一端として

真っ先に頭に浮かぶのが

モンスターペアレントと呼ばれる存在や、それに準ずる人達。

一部の過剰な要求をする保護者のことが話題になることがありますが、

毎年毎年新しい保護者と出会うたびに、

この人は大丈夫だろうか、などとおそるおそる接するのは

想像しただけでも神経がすり減りそうです。

親の私たちができること

ニュースなどで、

子どもに虐待する保育士や

横暴な経営者の話が良く出る昨今。

大切な子どもを預ける親として

不安な気持ちは当然あります。

しかし保育士さんも同様にどんな子どもが、

そして親が来るのか不安なのです。

保育士さんは保育のエキスパートとして

国家資格を持った人たちです。

一部に変な人がいるのは事実のようですが、

しっかりとコミュニケーションを取って、

信頼して預けることが、

自分の次の子どもやさらに次の世代の保育士を

確保する助けにつながると思いませんか?

まとめ

保育士が不足する原因と、

それに対して親世代が微力ながらできることを書いてきました。

保育士が足りないのには

給与や労働環境の他、

保護者との関係に対する不安が関連していました。

その不安を少しでも感じないよう、

気持ちよく預かってもらえるような接し方を心掛けたいものです。

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