小泉進次郎 環境相 の「イクメン宣言」が何かと騒がれている“男性の育児休暇取得”。
一部の大手企業では男性の育児休暇を必須にするなど、取得を促す流れは拡大してきているように思われます。
しかし、必ずしも取得することがいいことばかりというわけではなく、中には取得した意味はなかった、という声もちらほら聞かれますし、 人手不足に苦しむ職場では、そもそも取得すら難しいというのが現実です。
男性の育休は是か非かという論争がありますが、それぞれが違った前提条件のもと意見を展開しており、まとまる気配がありません。
私は昨年、第2子が誕生した際に1カ月だけですが育児休暇を取得しました。
第1子の時は妻が里帰り出産を行いましたが、今回はその時の子が保育園に通っていることもあり、里帰りという選択ができず、また私も妻もお互いの実家が遠方で、親族の力を借りるのは難しかったためです。
まず結論から言うと、私は取得してよかったと思っています。理由は以下の通りです。
- 妻が新生児の対応に集中できる時間を多少なりとも捻出できた。
- 上の子と触れ合う時間が多く取れた。
- ストレスになる仕事から、しばらく離れることができた。
今回は私が実際に取得した時の状況や、取得してみての感想、周りの反応なんかを紹介してみようと思います。これから取得を考えている人の一助になれば幸いです。
取得に至った理由
先ほども少し書きましたが、まず私が取得した時の各種条件です。
- 家族構成→自分、妻(無職)、上の子(3歳 保育園児)、新生児
- 育休取得期間 新生児誕生から約1カ月間。
- 住まい→北関東 自分の実家→車で2時間 妻の実家→車で8時間以上
- 貯蓄 1カ月の無給でも問題なし
仕事の方は、たまたま自分の部署に応援者が複数人来ており、彼らがいなくなるまでの1カ月、ということで上司に了解をもらいました。
上の子の保育園やお互いの両親がまだ働いていることもあり、里帰りのような選択も難しいと考え、取得に至りました。
育児休暇中の私の動き
起床
→ 朝食を3人分つくる(といってもかなり簡素なもの)
→ 上の子を保育園へ
→ 食材の買い出し
→ 帰宅し掃除機をかける、朝食の食器を洗う(食洗器)
→ 昼食作って食べて片づける。
→ 妻が昼寝できるよう、ミルク用意して新生児の面倒をみる
→ 上の子を迎えに行く
→ 夕飯作って食べて片づける
→ 新生児入浴させる。上の子と風呂に入る。
→ 上の子寝かせる。洗濯物を干す
→ 新生児が泣いたらミルク用意(母乳がうまく飲めなかったため)
→ 2~3時間ごとに繰り返し、なんやかんやで朝になる
平日はこんな感じで、土日祝は保育園に行かない代わりに「上の子を外に連れ出して遊ぶ」が随時追加されました。
最初の1週間は私の母が仕事を休んで滞在してくれたため、新生児の入浴などもすぐに慣れることができました。(上の子は2カ月目から世話をしたので)
取得して良かった事と、そうでなかった事
子どもが生まれて最初の1カ月、妻の体力がある程度戻るまでというのを近くで経験することで、育児に対する主体性は増したと思います。
母親にとって、どういう部分が大変と感じ、フォローが必要なのか、といったことを自然と考えるようになるので、これは良い経験だと思います。
上の子との触れ合いについては、保育園もあったので時間自体は1日あたり数時間増えただけですが、それでも兄弟ができたことによる変化みたいなものは日々感じられてうれしく思いました。
また仕事から離れたことにより、家事こそあったものの気持ちを切り替えてリフレッシュできた部分もあったので、これもひとつの良い効果です。
逆に良くなかったことですが、期間中に職場の応援者が戻るということで送別会があり、あいさつのため少しの間だけ参加したのですが、周りはみな育休を取得したことがない方ばかりだったため、のびのび休んでいると思われていたことですね。
うちの会社の40代~50代男性会社員はバリバリ仕事マンで、子育ては奥さんに任せ切りな人が多いため、男性の育休に対する理解度はあまり高くありません。
プラチナくるみんの認定を受けたこともあり、人事からたびたび配慮を促すお知らせは出ていましたが、末端の社員まで浸透するのはまだ先になりそうです。
あとは当たり前ですが、期間中は無給になるため、補助金(通常の給与の約67%)などの申請が必要です。いろいろ書く紙があってちょっと面倒です(笑)
まとめ
以上、私の育休取得時の様子を書かせていただきました。
これはあくまでも一例です。
それぞれが抱えている条件、背景によっては取得しない方がいい場合もあると思っていて、取得必須化というのはちょっとどうなの?というのが私の印象です。
ただ、一生に何度も経験できることではないので、取得できる条件が整っている人はぜひ取得してみてはいかがかと思います。