食育って何をするの?食育基本法から見る家庭でできること

「食育とは何か」という疑問を解決し、家庭でできることを確認します。
男性 顔01
食育ってそもそも何のこと?
女性 顔01
家庭ではどんなことが食育になるの?
食育とは簡単に言ってしまえは、「食」を通した教育の事です。
心身の健康のために「食」にまつわる知識を身につけて、それを活かせる人間を育てること。それが食育の目的とされています。
教育なんだから、学校の仕事じゃないの?と思ったあなた!
家庭でもしっかり取り組むべきと法律で定められていますので、ぜひ本記事を最後まで読み進めてみてください。
本記事では、農林水産省が掲げる方針などをもとに、家庭でできる食育への取り組みをまとめてみました。
 

食育とは

食育という言葉自体はとても古くからあり、福井県出身の医師 石塚 左玄(いしづかさげん)が著書の中で使った

体育智育才育は即ち食育なり

という言葉がもととされています。

これ自体が1896年のことだと言いますので、120年以上も前です。

現在では、農林水産省のウェブページにおいて食育は次のように紹介されています。

食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。

農林水産省ウェブページ 食育の推進より

今の日本では、望めば非常に多くの食材や料理に触れることができます。

しかしその中で、自分の食べる食べ物が

  • どこから来たどんな食材で、どのように調理されたものなのか
  • どういった栄養素が含まれていて、どういったことに使われているのか

という知識のないまま食べられていることで、こころやからだの健康にかかわる問題を引き起こしているとも言われている状態です。

そこで、食育によって単なる料理についての教育にとどまらない、栄養学や伝統的な食文化、食事への心構えなどを身につけていきましょう、ということが重要視されるようになってきました。

食育基本法

こうした食育への注目の高まりを受けて、2005年に「食育基本法」が施行されました。

全33条からなる、食育に対する取り組みの推進を図るための法律です。

2015年に改訂が行われており、現在では農林水産省が推進業務の管轄となっています。

第1条目的
第2~8条基本理念
第9~13条関係者の責務
第14~15条法制上の措置及び年次報告
第16~18条食育推進基本計画等
第19~25条基本的施策
第26~33条食育推進会議等

ここでは食育についての基本理念について見ていきます。

他は国や自治体が取り組む内容について述べられているので、気になる方は先程のリンクから飛んでみてください。

7つの基本理念

第2条に理念の大枠、3~8条でその詳細となる6つの理念が書かれています。

(国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成)
第二条 食育は、食に関する適切な判断力を養い、生涯にわたって健全な食生活を実現することにより、国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成に資することを旨として、行われなければならない。

食育基本法 より

これが理念の大枠なのですが、つまるところ食育は

  • 食に関する適切な判断力
  • 生涯にわたる健全な食生活
  • 国民の心身の健康・豊かな人間形成

これらを実現するために行われるべきだということです。

細かく分けたのが下記の通り。

1:自然の恵み、関係する人々の働きによって食生活が成り立っていることへ感謝が深まるようにする。
2:食育の活動は自発的に、かつ地域と連携しながら全国的に行われるよう取り組む。
3:食育は大切なので、子どもを持つ親らは家庭が食育の重要な場所であると理解する。教育者は食育の推進活動に積極的に取り組む。
4:生産から消費までの体験活動などを積極的に行って、理解を深める。
5:伝統的な食文化、環境と調和した生産等への配慮、農山漁村の活性化、食料自給率の向上への貢献へとつながるよう取り組む。
6:食の安全性については、意見交換や情報提供が理解を深めることにつながるので、国内外含めて連携する。

国や地方自治体(学校など)も食育に取り組むのですが、それ任せにすることなく、わたしたち子育てをする環境にいるものも、ちゃんと取り組むべきだと定められていることが分かります。

家庭でできる食育

家庭でも食育に取り組む必要があることは分かりました。

 
でもどんなことをすればいいかわからない!
 
基本方針はあくまでも基本方針。
具体的に何をする、ということは書いてありません。
ですが、食育には数値目標というものが定められていて、その数値目標は「食育推進基本計画」というものに載っています。
つまり
 
食育推進基本計画を見て、数値の改善に家庭でも貢献できそうなことをやってみよう
 
というのが、わからないという人への回答です。

食育推進基本計画を見て、できることをやってみる

食育推進基本計画における数値目標は以下の通りです。

食育推進基本計画
第3次食育推進基本計画 目標より

ちょっと量が多いので、家庭にかかわることを抜粋します。

項目2021年目標
食育に関心を持っている国民の割合90%以上
朝食又は夕食を家族と一緒に食べる「共食」の回数週11回以上
朝食を欠食する子供の割合0%
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上ほぼ毎日食べている若い世代の割合55%以上
生活習慣病の予防や改善のために、ふだんから適正体重の維持や減塩等に気をつけた食生活を実践する国民の割合75%以上
ゆっくりよく噛んで食べる国民の割合55%以上
食品ロス削減のために何らかの行動をしている国民の割合80%以上
地域や家庭で受け継がれてきた伝統的な料理や作法等を継承している若い世代の割合60%以上
食品の安全性について基礎的な知識を持ち、自ら判断する若い世代の割合65%以上
第3次食育推進基本計画 目標より抜粋

これを実現するためにできることと言えば

  • 子どもと一緒に買い物に行く
  • 産地などを見ながら一緒に選ぶ
  • 一緒に料理をする
  • 旬の食材を選ぶ
  • 食事はできるだけ一緒にとる
  • 欠食(朝食抜きなど)しない
  • 不要な量を買わない
  • 地域の伝統的な料理を習ってみる

思いついただけでもこれくらいはあります。

家庭環境によっては難しい項目もあると思いますが、できるところから意識的に取り組んでみましょう。

まとめ

食育とは何なのかを確認するとともに、家庭でもできる食育について見てきました。

食に関する知識を養い、健康的な生活を送るためのもので、家庭でも取り組むべきと法律で定められている。

家庭では食育推進基本計画にある目標から、できることを考えてやってみる。

教育というと身構えてしまったり、自分にはできないと思ってしまうかもしれませんが、できることのひとつひとつは日常私たちが何気なくなっていることでもあります。

ぜひ、お子さんと一緒に親も一緒になって食育を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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