『叱らない育児』への誤解と、成すために必要なこと

 『叱らない育児』という言葉、 子育て中の方なら一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。

 もし子どもが大人の思うように行動してくれて、叱ったりしなくて良いのであれば子育てはストレスのかからないとてもイージーなものになりそうですが、現実はそういうわけにもいきません。

 実際この言葉は間違った解釈をされているケースも多いようです。

 私は現在2人の男の子の子育ての真っ最中ですが、最近上の子に対しての妻の接し方が、一言でいうと「抑えつける」方向に進んでいるように感じていました。0歳の下の子から目を離せない状態で家事などをやってくれているので、イライラが募るのも当然です。(私も任せきりにしているつもりはないですが、女性から見たら、「つもり」程度でしかないといわれるのかな…)

 なんとなく、それを否定したほうが良さそうな気がしていながらも、正しい知識がなく手をこまねいていたところで須賀 義一氏の『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」(PHP文庫)』という本に巡り合いました。

 今回は本書を読んで考えたこと、そして自分の育児にどう生かすかをテーマに書いてみたいと思います。

 同じような境遇の方に読んでいただけた時に、明日からの行動を変えるきっかけになってくれれば幸いです。

叱らない育児への誤解

 「叱る子育て VS 全く叱らない子育て」みたいな対立が生まれがちですが、「子育て=叱る」ではないと、本書では述べられています。 

 叱るにしてもその前にやれることがたくさんあり、安易に叱ることが子どもに強いストレスを与えたり、育児自体を大変にしてしまうというのが著者の考えです。

大人の理屈ではなく気持ちを伝える

 特に小さい子どもほどその行動には悪意がなく、大人の規範に合わないからと頭ごなしに叱っても理解できないので、もしまずい行動をとったのであれば、「ママ(パパ)はそれが嫌なのだ」という気持ちを伝え、取った行動の代替になるような遊びを用意すると良いとのこと。

 そうすることで子どもに与えるストレスを緩和して、まずい行動を減らしていくんですね。ただ、理屈が理解できる年齢ならその理屈をしっかり伝えれば良いそうです。

 私は「小さくてもしっかりと理由を説明すれば子どもはだんだん理解していく」と聞いていたのでそういう対応を取ってきたのですが、やり方がズレているんだと思いました。

 冷静に考えれば、子どもに小難しい理由を伝えてもわからないですよね(笑)

子どもを受け入れることが優先

 子どもはみなひとつの「容れ物」をもっています。(中略)そしてどんな子も、この「容れ物」にたくさんのプラスのものを入れてからでなければ、マイナスのものは受け付けられないのです。

その5 満たされた子どもは手がかからない より

 プラスは優しくしてもらったり褒めてもらったりすること、逆にマイナスは叱られたり、我慢したりすることを指しています。

 大人でも自分に余裕がないと他人に優しくしたりできないものですが、これに似ているかもしれません。子どもの場合はよりはっきりとそれが表れやすのでしょうね。確かに我が子もそれが例え同じお願いであったとしても、機嫌のいい時は実行してくれるし、悪い時はてこでも動きません。(ちょっと違うか)

 普段からスキンシップをとったり、子どもがやりたそうにしていることに気づいてあげたり…こういったことで子どもは満たされていると感じ、大人のお願いを聞いてくれやすくなるそうです。

大人も余裕がないといけない

 子どもを受け入れるといっても、大人自身に余裕がなければ難しいです。

 仕事で疲れていたり、「育児はこうしなくてはいけない」といった考えにとらわれてしまってできない自分を責めてしまったりしていると、子どもを満たす、受け入れるなんてのはできる話ではありませんよね。

 本書ではそういう時は、要求や理想といったハードルを思い切って下げてしまうことが提言されています。

 焦ったまま育児に取り組んでも状況が改善しない → ハードルを下げて、子どもを認める・肯定することを増やす → 子どもが満たされ、大人に余裕が出てくる。

 と、こういった具合です。

 私の場合は妻が現状余裕がない状態に陥っていると思われるので、私が子どもを満たすことに徹し、また私が仕事などで余裕がなくなった時には妻に助けてもらう、というローテーション制みたいなのももしかしたら良いのかな?と考えています。人間その日ごとに虫の居所が悪い日はありますからね。

まとめ

 今回は 須賀 義一氏の『保育士おとーちゃんの「叱らなくていい子育て」(PHP文庫)』 について中身を一部紹介しつつ、自分のケースに当てはめていろいろと考えを巡らせてみました。

  •  叱らない育児は全く叱らないことでない
  •  理屈ではなく気持ちを伝える。
  •  子どもが満たされていればマイナスなことも聞き入れてくれやすい。
  •  大人側も余裕を持つために、時にはハードルを下げる。

 この他にももっといろんな考え方が、時折事例も交えながら紹介されています。

 AmazonPrime会員であれば無料で読めますので、子どもへの叱り方、叱らない方法に悩んでいる方は是非どうぞ。

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