小1プロブレムは誰のせい?原因を知り親ができることを考える

授業中にちゃんと座っていられない。

集団行動をとることができない。

こういった形で、

小学校に上がったばかりの児童が学校生活に馴染めない

状態のことを『小1プロブレム』というのだそうです。

これに対して、

保育園や幼稚園の指導が悪いとか、

親のしつけがなっていないだとか、

そういった責任の押し付け合いのような

論争があるようです。

そこで今回は、小1プロブレムの定義を確認し、

子を持つ親の立場からどんな備えができるのかを

考えてみたいと思います。

小1プロブレムの定義

まず、小1プロブレム(小1問題)とは何なのか、

確認しておきましょう。

東京都教育委員会が発行している「就学前教育プログラム」

によると、

第1学年の学級において、入学後の落ち着かない状態がいつまでも解消されず、教師の話 を聞かない、指示通りに行動しない、勝手に授業中に教室の中を立ち歩いたり教室から出て 行ったりするなど、授業規律が成立しない状態へと拡大し、こうした状態が数か月にわたっ て継続する状況のこと。

就学前教育プログラム 1章 総説より(東京都教育委員会)

とされています。

小1プロブレムの原因

では、どうしてこのような状態になってしまうのでしょうか。

原因の一つとして挙げられうのが、

小学校と、それ以前に通う施設の教育方針の違いです。

それ以前に通う施設とは、保育園・幼稚園・認定こども園などのことです

※以前の記事でこれら施設の違いについて書いていますので、ご参照ください。

保育園等では、子どもたちの生活を通して、

「遊び」を中心とした指導が行われます。

一方、小学校では時間割にそって、

教科書に書かれた内容を学んでいきます。

このように急激な変化が起こるために、

そこに適応的ないケースがでてくる。

これが小1プロブレムの原因と言われています。

小1プロブレムは誰のせいか

こういう社会現象が起きると、

保育園等の指導の仕方に問題があるのではないか、

とか、

小学校の受け入れ態勢にこそ問題があるのだ、

というような争いが起こりがちです。

しかし、本来両者はどちらもひとりひとりの子どもの成長のために

存在するものであって、繋がっているはずです。

両者の間にギャップがあることが見過ごされたまま、

指導方針が組まれてしまっていたことで、

こういった問題を生んでしまっているわけです。

保育園・幼稚園・小学校の取り組み

もちろんこの問題について、

それぞれの施設が何もしていないわけではありません。

国立教育政策研究所から「スタートカリキュラム」というものが

発行されており、就学前の子どもたちと小学生の交流の機会などを

提案しています。

子どもたちだけでなく、保育者と教員も交流を行い連携を行っていくことで

変化していく社会環境に応じた対応を図っています。

親の立場からできること

またこのカリキュラムの中には、

取り組みについて保護者に伝達することも書かれています。

各施設がどのような取り組みをしているのか、

受け身でいるのではなく、自らで興味をもつことが必要です。

家庭での子どもとのふれあい方も

少しづつ学校での生活を意識したものにしていく必要があると思います。

徐々に時間に合わせた動きができるように

時計をみながら時間をきめて遊ばせたり、

親から指示するだけでなく、自分で考えて物事を決めさせてみたり、

ということも、時間割に応じた準備が必要な学校生活に役立ちます。

さまざまな経験をさせることで、「なぜ」「どうして」とった興味や関心を

引き出すことも学びの場に飛び込んでいくこともにとって、

意欲を高める良い機会になるでしょう。

まとめ

今回は小1プログラムと、

それに備えて親としてできる心構えを調べてみました。

おさらいすると

『小1プロブレム』は保育所等から小学校に上がることで、

これまでと生活の環境が大きく変わるために、

それに適応できなくなってしまう状態の事でした。

子どもたちが遊び→学びという環境の変化に戸惑うことのないよう、

  • 保幼小の連携について、通っている施設や地域の取り組みを積極的に知ること。
  • 学校生活を意識し、時間に沿った生活を意識できるように接することや、自分で決めさせるなどの意識付けをこころみる。

といったことを家庭でも取り組むことが大切になってきます。

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